Amazonの電子書籍リーダー「Kindle Scribe」は、2022年の発売以来、「読む」と「書く」を両立できるKindle初のモデルとして注目を集めました。
そして2024年、さらに手書き機能に特化した上位版「Kindle Scribe Notebookデザイン」が登場。
では、従来のKindle Scribeと何が違うのでしょうか?
この記事では、両モデルの違いを徹底比較しつつ、Notebookデザイン版の魅力と注意点を詳しく解説します。
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もくじ
Kindle Scribe Notebookデザインとは?

2024年に登場した上位モデル
Kindle Scribe Notebookデザインは、2024年に登場したKindle Scribeの最上位モデルです。
基本的なハードウェアスペック(10.2インチ、300ppi、USB-C対応、防眩ディスプレイなど)は2022年版と同様ですが、大きく異なるのは「ノート機能の強化」と「ペンの進化」です。
Notebookデザインでは、ビジネス手帳のようなテンプレートを多数搭載。
- 学習ノート
- 議事録
- TODOリスト
- 日記
- 習慣トラッカー
など多彩なレイアウトが選べます。
これにより、紙のノートや手帳と同じ感覚で書き分けができ、より用途に応じた記録が可能になります。
どんな人に向いているか
- 手帳・日記のように毎日書く習慣がある人
- 会議や授業のメモを構造的に取りたいビジネス・学習ユーザー
- PDFファイルに直接書き込み、分類・管理したい人
「書く」ことを中心に据えたデジタルノートとして使いたい人には、従来モデルよりもNotebookデザイン版の方が圧倒的に使いやすくなっています。
無印Kindle Scribe(2022年モデル)との主な違い

ノートブックテンプレートの数と質が進化
2022年モデルのScribeにもノート機能はありましたが、Notebookデザイン版ではテンプレートの種類が格段に増え、より実用的に。
たとえば、以下のようなテンプレートが用意されています:
- デイリー/ウィークリー/マンスリーのスケジュール帳
- 議事録用のメモ用紙(議題・参加者・結論などが入力可能)
- 数学・理科ノートのようなグリッド形式
- 習慣管理や読書ログ、感情トラッカーなど
これにより、紙の手帳や複数のノートを使い分ける必要がなくなり、1台で完結するのが最大の魅力です。
付属ペンが「プレミアムペン」に

Notebookデザイン版には、Amazon純正の「プレミアムペン」が標準付属。
通常のScribeでは別売だったこのペンは、以下の機能を備えています:
- 消しゴムボタン付き(ペンの背でこする必要なし)
- ショートカットボタン(ペン先を切り替えたり、特定機能に瞬時にアクセス)
- より滑らかな書き心地と感圧対応
これにより、手書き時のストレスが減り、アナログに近い快適な筆記体験が実現されています。
価格の違いはどこに現れるか?
- Kindle Scribe(無印):47,980円(税込)
- Kindle Scribe Notebookデザイン:56,980円(税込)
約9,000円の価格差は、テンプレートの豊富さとプレミアムペンの有無によるものです。
読書が中心で、手書きはおまけ程度という人には無印版でも十分。
ただし、「書く」用途がメインならNotebookデザインはその差額以上の価値を感じられるはずです。
Scribe Notebookデザイン版を選ぶべき人は?

紙の手帳からの移行を考えている人
スケジュール帳やバレットジャーナルなど、紙ベースで情報を整理していた人にとって、Notebookデザイン版は自然な移行先となります。
カレンダーやテンプレートが豊富なので、紙の不便さをデジタルで補いつつ、書く楽しさはそのまま維持できます。
ビジネス・学習ノートをしっかり分類したい人
テンプレートごとにノートが管理できるため、仕事用・個人用・プロジェクト用といった分類も簡単。
複数ノートの切り替えもスムーズで、紙のノートよりも断然整理しやすくなっています。
PDFへの書き込みを多用する人
PDFの読み込み・注釈・マークアップも可能。
Notebookデザインでは、手書きで加筆しやすく、ノートと同じ感覚でページを分割・挿入・管理できます。
気になる注意点・デメリットは?

重量とサイズは据え置き
画面サイズや本体重量は無印版と同じ(約433g)。
iPadよりは軽いとはいえ、手帳として常時持ち歩くにはやや大きめで重さを感じるかもしれません。
ポケットサイズの手帳代わりとはいかない点には注意です。
テンプレートのカスタマイズは限定的
テンプレートは豊富ですが、完全にオリジナルで作成・カスタマイズできるわけではありません。
自作テンプレートを自由に追加したいというニーズには現時点では応えていません。
まとめ|あなたに合うのはどちら?

- 読書中心、たまにメモ → 無印Kindle Scribe(2022年)で十分。
- 日々の手帳・ノート用途がメイン → Notebookデザイン(2024年)がおすすめ。
Kindle Scribe Notebookデザインは、単なる読書端末ではなく「デジタル手帳」としての完成度が大きく向上しています。
もしあなたが“読む”だけでなく“書く”体験も大事にしたいのであれば、2024年モデルへのアップグレードは十分検討に値する選択肢です。