映画感想「君の膵臓をたべたい」で最後まで好きと言わなかった理由 ※ネタバレあり | みぎいろ!

映画感想「君の膵臓をたべたい」で最後まで好きと言わなかった理由 ※ネタバレあり

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最後まで、好きって言わなかったね。

ずっと前から気になっていた映画「君の膵臓を食べたい」を観てきました。

心をガツーンと揺らされました。
月並みな言葉だけど感動した。

こういった「泣いてね」的な作品を観るとき、「自分は絶対泣かない」みたいに斜めに構えていた時期がありましたが、いまは素直に感情に従うようにしています。

“もう泣いていいですか?”

もう泣いてんじゃーーーん!!
あんな姿見せられたら、天国の桜良も嬉しいんだろうな。

“私もキミも、1日の価値は一緒だよ”
目の前の毎日をまっすぐ大切に生きることの大切さ

そんなこと分かってるって、何回も聞いてきたって

そう思っても、日常の中で少しづつ薄れていくこの感情をもう一度思い起こさせてくれた作品に出会えて良かったなって素直に思います。

“私、生きたい。大切な人達の中で”

関連記事>>>君の膵臓をたべたい 映画と原作の違いをまとめてみた

君の膵臓をたべたい あらすじ

“教師になってよかったのか?”

僕は高校の国語教師として母校に勤めている。机の中には書き終えた「退職願」。

高校時代、本が好きで図書委員をやっていた僕は、よく図書館にこもり書庫を整理していた。

その図書館も今はすっかり老朽化して取り壊しが決定し、僕は教頭から蔵書整理を頼まれる。手伝いの教え子と話すうちに、僕は邪魔ばかりしていた迷惑な助手のことを思い出す。

12年前。僕は、病院で古びた書店のカバーをかけた文庫本を偶然拾った。

中表紙には手書きで「共病文庫」とある。興味本位でページをめくると日記のようで、膵臓の病気で余命わずかだと書かれていた。

「それ、私の」と声をかけられ、僕は声を失う。そこに立っていたのが、高校のクラスメイト山内桜良だったからだ。

明るくてクラスの人気者の彼女は、クラスいち地味な僕に重大な秘密を知られたのに、いつもと変わらない笑顔を浮かべる。

次の日から僕の日常が変わり始めた。

桜良は図書委員に名乗りをあげ、蔵書整理をする僕の邪魔をしにくるようになった。

ちょっとくらい間違えたっていいじゃない。頑張って探した方が楽しいでしょ。宝探しみたいで

「残り少ない時間をこんなことに使っていていいのか」と尋ねると、彼女は「君に私の残り少ない人生の手助けをさせてあげます」と笑う。

それから僕は桜良の<死ぬまでにやりたいこと>に付き合うことになった。なぜか一緒にスイーツパラダイスに行くことも。

“ホラ、天国で会おうよ!”
“腐ってるのは膵臓でーす笑”

あと1年しか生きられないのに、桜良はいつも笑顔を絶やさない。

いままで僕は誰とも関わらないことで自分の領域を守ってきた。

だが、桜良が親しげに話しかけ「仲良しくん」と読んだことでクラスメイトの僕を見る目が変わった。

“何でアンタが、何が狙い?”
とくに桜良の親友の恭子は僕を敵視する。

僕より恭子のような大切な友達と残り少ない時間を過ごすほうが価値があると思うのだが、桜良はギリギリまで病気のことを隠したいという。

恭子が知ったらきっと日常を取り繕うのに必死になって、普通の毎日はなくなってしまうから。

僕は、スイーツ食べ放題のお店に行ったら、旅行をしたり、桜良がリストアップした<死ぬまでにやりたいこと>に付き合う。

最初はイヤイヤだった僕も、桜良といることを、人と関わることを、楽しむようになっていく。

“私が死んだら読んでもいいよ”

“キミだけには読む権利を与えます”

入院して、残された時間が少なくなったある日、桜良と『共病文庫』を読む約束と『満開の蝦夷桜を観に行く』約束をした。

“もっと私を褒めちぎりなさい”

楽しみにしていた旅行の直前、桜良から送られてきたメール。僕の返事は「君の膵臓を食べたい」

だが、その答えを聞くこともなく、彼女の日々は突然終わりを告げた。

桜良の死から12年後。「先生になりなよ」という桜良の言葉通り僕は教師となったが、今も人と関わるのは苦手だ。

図書館にいると、高校の頃の僕を踏み荒らした、人と関わるのが大好きで生きることを精一杯楽しんでいた彼女の面影がよみがえる。

蔵書整理もあと少しというところで、手伝いの生徒がニコマークの落書きがされたブックカードを差し出す。

ブックカードを手掛かりに本を探すと、桜良にもらった「星の王子様」の本が見つかった。そこには二通の手紙が隠されていた。

一通は親友の恭子宛。そしてもう一通は僕宛だった。

君の膵臓をたべたい 感想

いつ「好き」っていうのかな?

映画を見ながらずっと気になっていました。結局最後まで言いませんでしたね。

退院が延びた後の病院とか、
最後の旅行の前のメールとか、
図書室に隠していた手紙とか、
言う機会はいっぱいあったのに。

「言えばいいのに!」「言っちゃえよ!」
そんなじれったさがたまらない映画でした。

やっぱり仲良し君から言ってもらうのを待っていたのかな?それとも関係が壊れるのが嫌だったのかな?

映画を素直に読み解くと後者。
でも「好き」っていう感情がなかったってことは絶対にない。

“キミはたった1人 私に普通の毎日を与えてくれる”

桜良が仲良し君に求めていたのは「ありふれた毎日」
桜良のお母さんの言葉を借りると「しっかり生きること」

恭子に病気のことを話さなかった理由からわかるように、恋人同士になって「普通の毎日」が「特別な毎日」になるのが怖かったんでしょうね。

一方でちょっぴり期待もしていたはず。

あれで期待してなかったら小悪魔すぎるでしょ!そうじゃなかったら仲良し君ツラすぎるでしょwww

クラス1の美女、彼女の家、両親不在、イけないことしたい、

あそこまで言われて「冗談でしたー笑」なんて言われらそりゃ「ふざけんな」ってなるよね。

いま、私の中で「好きって言って欲しかったな」という気持ちと、「いやいや、好きって言わないからこそ特別な作品になれた」という気持ちがせめぎ合っています笑

原作者は「これはラブストーリーではない」と語っていますが、あの映画の内容で「ラブじゃない」と言われてもちょっと説得力ないですよね。

どちらがよかったかは分からないけど、そのどちらであっても仲良し君はずっと引きずっていただろうな。

ちなみに、【僕】が送った最後のメールを桜良が読んでいたかどうか、答えは原作で明かされています。気になる人はぜひ原作を読んでみてください。

原作はコチラ⇒君の膵臓をたべたい

「君の膵臓をたべたい」の桜良が可愛すぎる

「クラスで1番カワイイ女の子」と「誰とも話さない根暗男子」
正直言っていいですか。

うらやましいぞコノヤロー!笑

男子が妄想するシチュエーションをすべてこなしやがって!あの状況で手を出さない男の子なんているの?

仲良し君の根暗っぷりが上手く表現されていたのが、「真実と挑戦ゲーム」の最初の質問

「クラスで1番カワイイコは?」って聞かれて「数学が得意なコ」って答えたシーン。

もうね、心がズキューーーーーンってやられました笑

気持ちの中では「お前だよ、そんなこと言わせんなよ」だけどそんなこと恥ずかしくて言えない。とりあえず頭の中に別の女の子を浮かべてみるけど、その子コの名前を言うことも恥ずかしい。そこで出てきた答えが「数学な得意なコ」

いやあ、根暗な僕にはこの気持ちめちゃくちゃ理解できます笑

続いて「私はクラスに何番目にカワイイ?」って聞かれて「3番目」って答えたシーンも絶妙ですね。

「1番」とはいえない。でも「2番」というと自分の気持ちがバレるかもしれない。だけど、低すぎると嫌われちゃう。だから「3番」

うーーん、甘酸っぱい!!青春だなあ。

それにしても「高校生男子の妄想をまとめてみた」みたいな映画をつくってきましたね笑

  • 初めて行く場所でのお泊まりデート
  • (ヒルトンはやりすぎだけど)同じホテル同じベッド
  • 両親不在の家
  • クラスで噂される
  • 女の子の親友から恨まれる

うん、僕は全部妄想したことあります笑
キモくてごめんなさい

  • 女の子と一緒に寝れるのは嬉しくないの?
  • 私をベッドまで運んで
  • キミもベッドで寝なさい
  • 私はキミをどう思っていると思う?
  • もっと私を褒めちぎりなさい

このあたりの言い回しとか、もう最高!
現実で言われたら絶対に心臓バクバクするわ笑

どうしよう、この映画妄想男子向けの映画なのかな?女の子はどんな感情で見てるんだろ?

ちょっと過剰なシーンもあったので、「ぶりっ子」「この女ウザイ」と思った人もいっぱいいるでしょうね。

「君の膵臓をたべたい」で感じた毎日をしっかり生きることの大切さ

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“キミに私の少ない時間の手助けをさせてあげます”

「君の膵臓をたべたい」が教えてくれたのは毎日をしっかり生きることの大切さ

“偶然じゃない、流されてもいない、運命でもない。キミがしてきた選択と私がしてきた選択が私たちを会わせた”

このセリフが強く印象に残っています。
運命のせいにするのは簡単だし、自分はついていない、不幸だと思うことも簡単。

でも全部、自分が過去にしてきた選択の積み重ねで今があるんですよね。もし今が幸せじゃなかったら、それは自分の選択の結果。

逆に、幸せになりたかったら、自分で幸せになる選択をしていけばいい。幸せは自分でつかみとることができるっていつも思っています。

じゃあ幸せってなんだろう?

“キミにとって、生きるってどういうこと?”

誰かと心を通わせること。
誰かを認める、好きになる、嫌いになる、すれ違う、ハグする。

自分1人じゃ生きてるって分からない
だからこうしてキミといられてよかった
君といれる日常が私にとっての宝物なんだ。

目の前の一人と心を通わせること

それを積み重ねることなんだろうなって改めて思いました。どんなにお金を稼いだって、それだけでは幸せだと思わないもんね。

白状すると、僕は君になりたい
人を認められる人間に、
人に認められる人間に

仲良し君とまったく同じことを思いました。

“だからこの1日を、この瞬間を大切にしなきゃいけない”

君の膵臓をたべたい

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膵臓を食べるってどんな感覚なんだろうか?

いろんな動物の臓器を食べる私たちだけど、人間の膵臓を食べるなんて想像できないな。

でも、「キミの膵臓を食べたい」ってきっとそういうことじゃないんだよね。

大事なのは「食べること」じゃなくて、その人の心の中で生き続けること

だから、映画の中で膵臓を食べるシーンはなかったけど、仲良し君は桜浪の膵臓を食べたし、桜浪も仲良し君の膵臓を食べていたと思います。

感動作っていっぱいありますが、心から他人に勧めたくなる映画ってあまりないですよね。

「現実的じゃない」
「クラス1のカワイイコが根暗男子と仲良くなるなんてありえない」

そんなことを言うのは簡単だけど、僕はこの映画をみて、素直に感動したし、もっと毎日を大切に生きたいと思いました。

最後に、恭子(高校生役)のコの演技が最高でした。いるよね、こういうコ笑

あ、あと映画のパンフレットのデザインも最高でした。

映画を見る前にデザインをみたとき「えっ?」って思ったけど、映画を観た後だと愛着が湧きますね。

“アタシも君も1日の価値は一緒だよ”

住野よる作品を楽しもう!

現在発売されている住野よるさんの著書は4作品

どれも住野よるさんらしい独特の言葉使いが魅力です。

▼映画で描ききれなかった秘密が次々と明らかになります。結末が分かっていても泣いてしまう作品。

▼幸せってなんだろう。
ちょっと見つめ直してみませんか?

▼ばけもの正体とは?
人間関係に悩んでいる学生さんに是非読んで欲しい作品

▼特別にみえてありふれた物語
高校生らしい感性が蘇ってきます。

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