「ラプラスの魔女」は、これまでの自分なら絶対に書かなかった小説です。
我ながら、でたらめな物語だと思います。
原作者の東野さんもこう語っていますが、ラプラスの魔女は「ミステリー」ではありません。
トリックは一切なし。当然タネ明かしもありません。
それでも殺人事件であり、不可能犯罪である。
「ラプラスの魔女」は現実では起こりえない超常現象を題材とした作品です。
ミステリー作家ならこんな作品は絶対に作れません。映画のパンフレットで三池監督が
「東野圭吾」というジャンルを守りつつ、その片方で壊していく。
と表現していましたがぴったりですね。
それが良い方向に転んだ場面もあれば、物足りなかった場面も。
そんな新しい映画「ラプラスの魔女」を振り返ります。
原作はこちら
ラプラスの魔女 感想 残念だったこと
\「ラプラスの魔女」本日公開!!/
自然現象による不自然な連続殺人事件の真相とは――?東野圭吾のミステリーがついに実写化!
『凶器は知性×動機は愛×犯罪を証明せよ。』https://t.co/bQUbpdCtWC#櫻井翔 #広瀬すず #福士蒼汰 #東野圭吾 #ラプラス pic.twitter.com/yss1pvTIm6— TOHOシネマズマガジン編集室 (@tohocinemas_m) 2018年5月3日
「ラプラスの魔女」は低評価が目立っています。
どちらかというと「期待外れだった」と感じた方が多そうです。私もその一人。
まずは「ラプラスの魔女」の残念だった点を振り返ります。
残念だったこと① 主人公の特徴が薄い
「ラプラスの魔女」の主人公は地球化学の専門家・青江教授
櫻井翔さんが演じてかなり若い教授でしたが「個性がない」キャラクターでした。
映画のパンフレットでは「ストーリーテラー」「情報量が少ない人物」などと表現されていました。
一般的に、大学教授といえば聡明な印象です。
しかし、劇中での青江教授は知識があるというよりは、まどか(広瀬すず)に振り回される場面が目立ちました。
頭が良いわけでもなく、かといってバカでもない。
櫻井さん自身は「他の人たちが印象的になるような役割を担いたい」と語っていますが、最後まで無個性のまま終わってしまったという印象が強いですね。
残念だったこと② 見所が少ない
ミステリー作品といえば、トリックのタネ明かしのシーンが1番面白いですよね。
しかし「ラプラスの魔女」は硫化水素を使った不可能犯罪による殺人だったため、ミステリーですが解説のしようがありません。
この作品の見所は「甘粕才生」「謙人」「まどか」らを巡る人間関係といったところでしょうか。
しかし「超常現象」という題材を超えるほど面白いシーンは最後まで描かれませんでした。
残念だったこと③ 突然の竜巻終了
「ラプラスの魔女」のクライマックスシーンといえば「甘粕才生」と「謙人」が廃墟の洋館で対峙するシーン。
乱流が発生し、車や牛が飛ばされ、いまにもダウンバーストが発生するというシーンはスクリーンに釘付けになりました。
…が、最高潮に盛り上がったところで突然の映像終了。
映画館にいた人も「えっ」と思わず声が上がっていました。私も、事故が起きたのかと思いました。
あれだけのシーンを作り上げるのは難しいとは思いますが、できれば「甘粕才生」がガレキの下敷きになるところまで描き切って欲しかったですね。
ダウンバーストを防いだ後、全く風が吹いていなかったのも違和感が残りました。
ラプラスの魔女 感想 良かったこと
たくさんたくさんツイートありがとうございます!!
一緒にツイートしてくださるメッセージも拝見しております✨みなさんに作品を観ていただけること、ドキドキでたくさんです!ぜひ、映画館へお越しください!
もう一度…
映画『#ラプラスの魔女』本日公開!
\ 見ないなんて #ありえません / pic.twitter.com/KtMK9Wqeyv— 『ラプラスの魔女』映画公式アカウント (@laplace_movie) 2018年5月3日
さてさて、ダメな点ばかり書くのは好きじゃないので、良かったシーンも振り返っていきます。
良かったこと① オレンジジュース回避
物語の序盤、旅館で子供がオレンジジュースをこぼしたのを、広瀬すずがスマホを少しだけ移動させて回避したシーンがありました。
あれはカッコ良かったですね。「物理現象を正確に予測できる」ということがわかりやすく伝わってきました。
なお、あのシーンはCGではなく、装飾スタッフによる「人力」とのこと。すごい!!
良かったこと② 公園での硫化水素殺人再現
「こんな現象ありえない!」
「でも、現実に起きてる」
同じく、広瀬すずが硫化水素による殺人事件を再現したシーンも印象に残っています。
原作通り、広尾の有栖川公園で撮影したそうです。
水みたいなものを注いでいたので、おそらくドライアイスを使ったんでしょうね。
あのシーンはさすがにCGじゃないと再現できないと思いますが、どのようにして殺人事件が行われたのかわかりやすく伝わりました。
青江教授ならあれが硫化水素じゃないことはもっと早く気づけると思うのですが(苦笑)
良かったこと③ 月虹
廃墟を襲った嵐が通り過ぎたあと、澄み渡った夜空に浮かび上がった月虹
こんな現象あるんですね!神秘的で美しかったです。
ハワイでは良く観測できて、「ムーンボー」「ナイトレインボー」などとも呼ばれているようです。
生きているうちに一度は生でみたいですね。
良かったこと④ 絶妙なセリフ
「ラプラスの魔女」という印象的なタイトルをより神秘的に仕上げるためのセリフは素敵でしたね。
そんな奇跡的なタイミングが狙えるなら、魔法使いか神様ですよ。
能力は目的があるからこそ進化するんです。それが憎しみであっても
未来が分からないからこそ、人は夢をもてる
動機は愛 凶器は知性 殺人を証明せよ
映画のキャッチコピーも秀逸でした。
ラプラスの魔女 SNSの評判
凶器は知性
❌
動機は愛
❌
殺人を証明せよ\ 見ないなんて #ありえません /
🔽『#ラプラスの魔女』明日公開‼https://t.co/YQkeGPJus6 pic.twitter.com/KndwR3fclL— 『ラプラスの魔女』映画公式アカウント (@laplace_movie) 2018年5月2日
ラプラスの魔女を見た人の感想をチェックして見ました。
SNSだと好評価が目立ちますね。
無意識に赤い靴下履いて来たせいで恥ずかしくなりながらラプラスの魔女観てきた。個人的にめちゃくちゃこわかった…みんなもったりした口調で話するから凄い不気味で不安を掻き立てられるような……
原作も読まないと— みやもと🐐 (@mimimi0v0) 2018年5月4日
ラプラスの魔女良かった〜。迫力あるシーンもあったしリアルにびびってしまった笑 翔くん素敵でした…すずちゃん蒼汰くんの役の距離感が好きでした😊
— 八木 (@ya___gi121) 2018年5月4日
#ラプラスの魔女
初日観てきました。ラストは中々考えさせられる終わり方でした。zeroでやっていたCGも迫力満点でしたし、出演者の皆さんのキャラが強烈でした笑。福士君、すずちゃんの出る映画初めて見たけど沢山の作品に呼ばれる理由が少しわかった気がしました。— yuzukazu (@yuzukazu515) 2018年5月4日
ラプラスの魔女
もっと難しい感じなのかと思ったら意外と面白かった。
青江教授に見えたり時々素顔の翔ちゃんが見えてよかった。— かもり (@2kAkj) 2018年5月4日
ラプラスの魔女、初回に行ってきたよ~✨東野さんファンとしてはもうちょいミステリーならではのワクワク感が欲しかったかな…。もう一回観よう‼って気にはならないかも。(色々あれば別だけどw)
— mokona (@mokona841) 2018年5月4日
#ラプラスの魔女
ストーリーが好みなのかもだけど、すごく面白かったです!
櫻井翔さんが主演だけど、アイドル映画では全くないですね
ストーリーテラーみたいな役回りかな
展開が早いし「えっ!」とか「あっ!」とか思わず声がもれそうに(笑)
トヨエツさん素晴らしかったー!— おはりこ14💉🍊 (@LovesMinny) 2018年5月4日
ラプラスの魔女観てきた(`・3・´)
翔くんの「はぁ?」堪能してきました!←楽しむとこ違う
あとあと、翔くんの低音ボイス大好き人間にはめちゃめちゃ嬉しいシーンがあった…やべえ…みんな映画館で観るべきだよ!!!!!あの音響で翔くんの低音ボイスを堪能するべきだよ!!!!!!#ラプラスの魔女— けいちゃん (@ninomyyyyy0617) 2018年5月4日
東野圭吾の映像化作品がHuluで見放題
ラプラスの魔女公開を記念して、Huluで東野圭吾特集を実施中。
- カッコウの卵は誰のもの
- 幻夜
- 変身
- 分身
- 手紙
- 眠りの森
- 天空の蜂
- 白夜行
- さまよう刃
- 夜明けの街で
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