漆黒の追跡者(チェイサー)解説|アイリッシュの正体・黒の組織が犯した失敗を徹底考察

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こんにちは、らいとです。
小1の頃からコナンを愛読しています。

コナン映画全作振り返ろう企画の13回目は「漆黒の追跡者(チェイサー)」

黒の組織が登場するのは「天国へのカウントダウン」以来。アクションシーンのインフレ化が止まらないコナン映画に引きずられるかのように、黒の組織が派手なパフォーマンスをみせます。

コナンがここまで追い詰められた映画は初めてじゃないでしょうか。事件が終わってもスッキリしない後味が悪い作品です。

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漆黒の追跡者(チェイサー) あらすじ

東京近県を中心に広域連続殺人事件が発生! 捜査線上に浮かんだ「黒ずくめ」の影。

「工藤新一」の名前を知るその男のコードネームはアイリッシュ。組織の影が自分に近づきつつあることをコナンは知った。

この事件の解決には、覚悟が必要だ! 七夕の日、7/7目前に7人目の犠牲者が。組織の罠が、日本警察を翻弄する… 果たして、連続殺人事件は黒の組織の仕業なのか?

黒ずくめVS江戸川コナン避けることのできない、宿命のバトル・ミステリーが今、始まる!

漆黒の追跡者(チェイサー) ダイジェスト

東京・神奈川・静岡・長野で計6人が殺害される事件が起こった。

どの現場にもアルファ­ベットが刻まれた麻雀牌が残されていたことから、同一犯もしくは同一組織による広域連­続殺人事件と認定される。

警視庁で各県警の刑事を集めて合同捜査会議が開かれる。横溝警部(静岡県警)、大和警部(長野県警)、山村警部(群馬県警)らが映画初登場。

“あんたは‥、群馬県警のへっぽこ刑事”

山村警部は刑事からちゃっかり昇進。呼び出された理由は「遺体の膝から下が群馬だったから」。警察の縦割りも大変だ。

会議終了後、コナンは山村警部から、「七つの子」に聞こえるプッシュ音(黒の組織のボ­スのメールアドレス)でメールを打っていた刑事がいたことを聞く。

警視庁の前にはジンのポルシェが。黒の組織も今回の事件に関わっていることに勘づくコナン。

その後、容疑者の1人がデパートで逮捕される。現場で変装していたベルモットから「組織の工作員リスト」が入ったメモリーカードを犯人が持ち去ってしまったことを聞くコナン。

やけにおしゃべりなベルモット。最終的にメモリーカードは破壊されるが、コナンの手に渡っていたらかなりのダメージを受けていただろう。

“オメーが仲間の誰かを捜査官に化けさせたんだ”

そして同時に、組織の一員が警察に変装していることに気づくコナン

“コードネームはアイリッシュ。雑味が少なくマイルドなウィスキー”
“こんなとき工藤くんがいてくれたら”

行き詰まる捜査会議中、話題は工藤新一に。そして目暮警部と高木刑事の失言により、工藤新一が関わった事件を秘密にするよう警察に依頼していたことが明るみにでてしまう。

その後、帝丹小と帝丹高校に忍び込む謎の影が。粘土細工と黒衣の騎士の甲冑についていた指紋から、コナン=工藤新一であることに気づくアイリッシュ。

コナンの正体がいつバレてもおかしくないことを再認識させられるシーン。

一方、コナンは服部平次の力も借りて、事件の謎に迫るコナン。

“ありがとな服部、マジで”
思いつめた表情のコナン

“遊びに来いや、絶対やぞ!待ってるからな”
ただならぬ気配を察する服部

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北極星と北斗七星

麻雀牌の意味に気づいたコナンは最後の場所を示す東都タワーに向かう

時を同じくして、行動力だけは見事な小五郎も事件現場と北斗七星の関係に気づく。警察関係者も東都タワーへ。

東都タワーの展望台にいた事件の犯人。全てを暴かれ、コナンを殺そうとするが、これは駆けつけた松本警視が拳銃で撃ち落とす。

“やっぱり、あんたがアイリッシュだったのか”

松本警視は黒の組織のメンバー・アイリッシュの変装だった。松本警視に変装したのは、他のメンバーだと体格が違いすぎて化けるのが不可能だったから。

“俺はお前をあの方の前に連れていく”

ジンのミスの象徴であるコナンを使って、恩師であるピスコを射殺したジンを失脚をたくらむアイリッシュ

ここでコナンを心配した蘭も東都タワーに。

“あなた松本警視じゃないわね”
アイリッシュに拳銃を向けられる蘭

“大丈夫、ライフルは無理だけど拳銃なら”

謎の根拠を武器に、見事拳銃を避ける蘭。武勇伝がまたひとつ加わった。しかし、大の男との肉弾戦では叶わない。

“蘭、立つな。後は俺に任せてお前はじっとしてろ”

アイリッシュと戦うコナンだが、麻酔銃もキック力増強シューズも封じられ打つ手なし 。

ここでジンを乗せたヘリが到着。アイリッシュは奪ったメモリーカードをジンに見せるが、ヘリに乗っていたキャンティにメモリーカードごと撃たれる

“ご苦労だったなアイリッシュ”

下には警察が多数。アイリッシュが逃げられないとみて口封じに殺すジン

“なるほどベルモットが惚れるわけだ”

アイリッシュを助けようとするコナンだが、ジンに存在を気付かれる

“下に降りられるとやっかいだアレを使え”

ヘリに備えられたマシンガン、さらには催涙弾でコナンを追いつめる。

時間がないため焦っているのか、かなりの強行手段。それにしてもライフルは外しすぎである。

東都タワー最上部まで追い詰めるジン

“さあ、ツラを、おがませてもらうぞ”

逃げ場のない状況。333mの東都タワーから飛び降りるコナン

伸縮サスペンダーの反動でガレキを飛ばし、軍事ヘリを墜落させる

“なんだ、何者なんだ?”
“さすがシルバーブレッド、やるじゃない”

なんとか黒の組織の手から逃れたコナン

“警察は何一つ掴んでいないみたいね”

あそまで派手にやらかした黒の組織に迫れない日本警察。

“工藤新一、いつまでも追いかけ続けるがいい”

事件が終わってもスッキリしない。黒の組織が遠い存在であることを再認識させるエンディングだった。

漆黒の追跡者(チェイサー) 感想

天国へのカウントダウン以来となる黒の組織が登場した本作は評価が分かれる作品となった。個人的には”やりすぎ感”が否めない。

まずはオープニングの「夢オチ」

黒組織の凶悪さを再認識させるにはもってこいの演出だが「夢オチ」という手法自体がマンガやアニメ界で好まれていない。ルールもなにもなくなってしまうからだ。

そんな御法度な方法を使ってしまった時点で既に一線を越えた感がある。

決定的なのは東都タワーを軍事ヘリが襲撃するシーン

基本的に黒の組織は世間に存在を知られたくない。そんな組織が暗闇かつ上空300mとはいえ、軍事ヘリでライフルを乱射するという派手な行動に出た。

結局警察は何一つ掴めず。EDでそう締めくくられていたものの、佐藤刑事にように何らかの存在に気づく人が出てきて全くおかしくはないだろう。

これまでの組織であれば、証拠を残さないように東都タワーごと爆破するのが自然。

名探偵コナンという作品において、黒の組織というのはぞんざいに扱ってはいけないラスボス的存在。

その黒の組織が軽率に描かれた本作を嫌う人も多いだろう。最後の対決の時まで、黒の組織は謎に包まれたままでいてほしい。

一方で、評価できるのはコナンを追い詰めた点。

反論ができない方法で工藤新一=コナンだと突き止めたのは見事。また、コナンを”あのお方”の前に連れて行こうとしなければ、コナンは確実に殺されていた。

ジンに雑に扱われていたことから、アイリッシュは組織で立場が上の人間ではないだろう。

批判はあるが、組織の怖さを再認識させた作品であることは間違いない。

『名探偵コナン 漆黒の追跡者』とは?概要と基本情報

公開年・何作目の映画か

『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』は、2009年4月に公開された劇場版第13作目です。

劇場版シリーズの中でも「黒の組織」が本格的に登場する初期の作品として注目され、シリーズファンに強いインパクトを残しました。

公開当時のキャッチコピーは「江戸川コナン、最後の瞬間(とき)」で、主人公・コナンが組織の標的になるスリリングな展開が話題を呼びました。

観客動員数は300万人を超え、興行収入も高く評価された人気作です。

あらすじ・どういう話か

東京を舞台に、連続殺人事件と黒の組織の動きが絡み合うストーリーが展開します。

警察庁や各県警が合同捜査に乗り出す一方で、コナンは謎の男「アイリッシュ」と対峙。

物語の核心には、黒の組織が狙う「ノックリスト(スパイリスト)」があり、コナンは命を狙われながらも真相に迫っていきます。

黒の組織のジンやベルモットも登場し、劇場版ならではの緊迫感あふれる展開が続きます。

主な登場人物とキャラクター紹介

コナン・蘭・灰原・服部平次

主人公の江戸川コナンはもちろん、毛利蘭、灰原哀、服部平次といったレギュラー陣が事件に深く関わります。

蘭はコナン(新一)への信頼を見せる場面があり、灰原は黒の組織にまつわる知識で物語を補強。

平次は探偵としての推理で事件解決を後押しします。

松本管理官や長野県警・群馬県警の刑事たち

本作の特徴として、松本清長管理官をはじめ、長野県警の大和敢助や諸伏高明、群馬県警の山村ミサオら地方警察の刑事たちも一堂に会する点が挙げられます。

合同捜査会議という形で多くの警察キャラクターが登場し、シリーズファンにとっては豪華な顔ぶれが楽しめる作品となっています。

物語の核心に迫る!アイリッシュという存在

アイリッシュの正体と役割

『漆黒の追跡者』で最大の注目人物が、黒の組織の構成員「アイリッシュ」です。

彼は組織内でも独自に動く存在で、物語の核を担っています。

本来、黒の組織から与えられた任務は「ノックリスト」の奪取ですが、それにとどまらずコナン=工藤新一の正体に迫ろうと動く点が特徴的です。

アイリッシュは子供探偵団やコナンを鋭い観察眼で見抜き、真実を掴む力を持つ一方で、組織への忠誠心よりも自らの信念を優先する姿が描かれます。

劇場版限定キャラでありながら、その存在感と役割はシリーズファンに強烈な印象を残しました。

アイリッシュとコナンの関係性

アイリッシュは敵でありながら、コナンと特別な関係性を築いた稀有なキャラクターです。

彼はコナン=新一の正体を掴みながらも、決して組織へ報告しませんでした。

その理由には、コナンの正義感や行動力に心を動かされた側面があると考えられます。

実際、終盤では組織に追い詰められたコナンをかばう形で命を落とす場面が描かれ、敵味方の枠を超えた「奇妙な絆」が浮き彫りになりました。

コナン映画のゲストキャラはしばしば退場しますが、アイリッシュのように主人公を理解し守った存在は珍しく、ファンの心に強く残る理由となっています。

アイリッシュがなぜ殺されたのか考察

アイリッシュは最後、黒の組織のジンによって命を奪われます。

その直接的な理由は「組織に背いたから」ですが、その裏には彼の内面的な変化が大きく関係しています。

コナンを守ったこと、そして正体を掴みながらも報告しなかったことは、組織から見れば明確な裏切り行為でした。

さらに、アイリッシュは単なる任務遂行者ではなく、自分なりの正義を貫いた存在であり、それが「黒の組織の掟」と真っ向から対立する要因となったのです。

つまり、彼の死は必然でありながらも、コナンへの“信頼”が彼を動かした悲劇的な結末だと考えられます。

アイリッシュの変装と黒の組織とのつながり

劇中でアイリッシュは警察関係者に変装し、捜査会議に潜入するなど大胆な行動を見せます。

これは黒の組織お得意の手法であり、ベルモット同様、巧みな変装スキルを持っていたことが示唆されています。

彼の行動から、組織内でも高度な工作員として信頼されていたことが分かります。

しかし同時に、変装の中で人間的な感情を覗かせたことが、彼をただの“悪役”ではなく“人間味のあるキャラ”として際立たせました。

黒の組織の非情さと、アイリッシュ個人の矜持との対比は、『漆黒の追跡者』という作品を深みのあるストーリーへと昇華させています。

漆黒の追跡者 黒の組織と警察の攻防

ジン・ベルモット・黒の組織の動き

『漆黒の追跡者』では、黒の組織が本格的に事件に関わることで、通常のコナン映画よりも緊張感が増しています。

ジンとベルモットが直接登場し、組織の冷酷さを体現。彼らは「ノックリスト」を奪取するため暗躍し、警察やコナンたちと対峙します。

組織の行動は常に冷徹で、証拠を残さず証人も容赦なく排除する姿勢が描かれ、コナンにとって最大級の脅威として迫ってきます。

ベルモットの変装と潜入

ベルモットは本作でも変装スキルを発揮し、警察内部に紛れ込んで情報を探るなど影の存在感を放ちます。

彼女の変装は物語の要所で警察を翻弄し、同時に観客に「誰が本物なのか」という緊張感を与えました。

コナンとの因縁を背景に、組織の意向だけでなく彼女自身の思惑が絡むのも特徴的です。

ノックリストとは何か

物語の中心アイテムとなる「ノックリスト」とは、黒の組織に潜入しているスパイ=“ノック”の名前が記された機密リストです。

FBIや警察にとっては絶対に死守すべき情報であり、逆に組織にとっては最重要の奪取対象となります。

このリストの存在が、コナン・警察・黒の組織の三つ巴の攻防を生み出すことになりました。

警察の活躍と合同捜査会議

一方、警察側も各地の県警を巻き込んだ合同捜査会議を開催し、前代未聞の大規模捜査が展開されます。

松本警視を中心に、複数の刑事たちが力を合わせて連続殺人事件と組織の影を追う姿が描かれました。

普段はコナンの推理に押されがちな警察ですが、本作では彼らの地道な捜査や存在感が強調されているのも見どころです。

松本警視・佐藤刑事・高木刑事

警視庁からは松本警視をはじめ、佐藤美和子刑事や高木渉刑事といったおなじみのメンバーが登場。

彼らは事件の捜査に奔走し、時にコナンたちと情報を共有しながら真相に迫ります。

緊迫した状況の中でも、人間味のあるやり取りが作品の緩急を生み出しています。

長野県警・群馬県警・埼玉県警の連携

さらに本作の大きな特徴が、地方警察の刑事たちの登場です。

長野県警の大和敢助や諸伏高明、群馬県警の山村ミサオ、埼玉県警の人々が一堂に会し、警視庁と共に組織に立ち向かう構図が描かれます。

普段は地域ごとに活躍する刑事たちが集結することで、ファンにとっては豪華な顔ぶれが実現。

黒の組織と警察が真正面からぶつかる迫力ある展開を支えました。

漆黒の追跡者 物語を盛り上げた印象的なシーン・舞台

東京タワーや東都タワーでの名シーン

『漆黒の追跡者』のクライマックスを飾る舞台のひとつが、東京の象徴でもあるタワーです。

特に、物語後半の「東都タワー」で繰り広げられる戦いは、劇場版らしい大スケールの演出が光ります。

高所でのアクションはコナン映画の定番ですが、本作では黒の組織との直接対決が描かれることで緊張感がさらに増幅。

東京タワーの夜景を背景に、命がけで立ち向かうコナンの姿は、観客に強烈なインパクトを残しました。

ファンの間でも「タワー=クライマックスの象徴」として語り継がれる名場面です。

ヘリ墜落・爆発シーンの迫力

劇場版ならではのド派手な演出として語られるのが、ヘリコプター墜落と爆発シーンです。

黒の組織のジンたちが乗り込むヘリと、逃げ場を失うコナンたちの対比は緊張感の極み。

空から迫りくる脅威と爆炎の描写はスクリーン映えする迫力があり、観客を圧倒しました。

この爆発シーンは予告映像でも大きく扱われており、公開前から話題になった部分でもあります。

アクションとサスペンスを融合させた名シーンとして、シリーズ屈指の人気を誇ります。

北斗七星と麻雀牌モチーフのトリック

『漆黒の追跡者』が推理ミステリーとして高く評価される理由の一つが、連続殺人事件のトリックに「北斗七星」と麻雀牌が絡められている点です。

被害者の遺体に残された手がかりが星座の配置や牌に対応しており、単なる偶然ではない連続性が事件の真相へと導きます。

星や麻雀といった一見無関係な要素を巧みに組み合わせたことで、観客に「謎解きの楽しさ」を提供し、コナン映画らしい知的な魅力を際立たせました。

聖地巡礼・ロケ地まとめ

本作では東京都内を中心に、実在のスポットが数多く登場します。

東京タワーや料金所、街中の風景など、観客にとってなじみ深い場所が舞台となることで、物語にリアリティを与えています。

公開後は「漆黒の追跡者の聖地巡礼」として東京タワーや東都タワー周辺を訪れるファンも増えました。

また、作品中に描かれる警察庁や捜査会議の舞台は架空の要素もありますが、実在する官庁街の雰囲気を再現している点も見どころ。

現実とフィクションを融合させた舞台設定は、映画の没入感を高める大きな要因となりました。

漆黒の追跡者 声優・ゲスト声優

通常キャストの安定感

『漆黒の追跡者』でも、レギュラー声優陣の演技は安定感抜群でした。

江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、毛利小五郎役の神谷明(当時)ら、テレビシリーズでおなじみの声がそのまま劇場版を支えています。

特に本作は黒の組織が深く関わる緊張感のあるストーリーのため、声優陣の表現力がシリアスな雰囲気を一層際立たせました。

灰原哀役の林原めぐみや、ジン役の堀之紀、ベルモット役の小山茉美といった組織メンバーの演技も健在で、長年シリーズを支えてきた声の力が、物語に厚みを加えています。

ゲスト声優はひどい?評価の分かれる演技

コナン映画では毎年有名人をゲスト声優に起用するのが恒例ですが、『漆黒の追跡者』でもこの点は大きな話題となりました。

一部のゲスト声優の演技が「棒読みで浮いている」と指摘され、ネット上では賛否両論が巻き起こりました。

物語のシリアスさや緊迫感が強い作品だけに、ゲスト出演者の声の違和感が目立ったという声もあります。

一方で「豪華キャスティングを楽しめる」「普段見られない組み合わせが新鮮」と評価する意見もあり、コナン映画におけるゲスト声優の存在感を改めて考えさせる出来事となりました。

水谷浩介役のゲスト声優:Daigo

本作のオリジナルキャラクターである水谷浩介を演じたのは、当時注目を集めていた芸能人。

彼の演技については「自然体で良い」との意見もあれば、「声優陣の中では浮いていた」と感じる人もいました。

DAIGOはその後もアニメやナレーションで活動しており、本作をきっかけに「声の仕事」に挑戦した一例とも言えます。

声優陣が語る舞台裏エピソード

レギュラー声優陣は、インタビューや座談会で『漆黒の追跡者』の収録秘話を語っています。

特に印象的なのは、黒の組織が本格的に絡むシナリオの緊迫感に合わせて、キャスト同士がいつも以上に真剣な空気で演技に臨んだというエピソードです。

また、子供探偵団の掛け合いシーンでは現場が和やかになり、シリアスな物語の中でも“コナンらしさ”を失わない工夫がされていたとのこと。

こうした裏話を知ると、スクリーンに映るキャラクターの声にさらに親しみが湧いてきます。

漆黒の追跡者 主題歌・音楽・映像演出

主題歌とエンディング曲

『漆黒の追跡者』の主題歌は倉木麻衣の「PUZZLE」です。疾走感のあるメロディと緊張感を帯びた歌詞が、黒の組織との対決を描いた本作に見事にマッチしています。

倉木麻衣はコナンシリーズに数多くの楽曲を提供していますが、本作の楽曲は特に「シリアスな雰囲気を盛り上げる一曲」としてファンの人気も高いです。

エンディングでは映像とシンクロしながら流れ、アイリッシュとの悲劇的な結末を余韻深く締めくくります。

楽曲の世界観と物語のテーマが一体化した、シリーズ屈指の主題歌といえるでしょう。

青山剛昌原画や作画の見どころ

本作は原作者・青山剛昌による原画監修が随所に活かされており、アニメーション全体の完成度を高めています。

特にキャラクターの表情や黒の組織の不気味な描写は、青山原画のタッチを感じさせる仕上がりになっています。

夜の東京タワーや爆発シーンの迫力ある作画も注目ポイントで、大スクリーンで観ることで細部まで堪能できる映像美が演出されています。

緻密に描かれた都市の背景や警察庁舎のシーンは、ファンの間でも「作画のクオリティが高い」と評価されました。

サントラ・メインテーマと音楽演出

劇場版コナンを支えるのは、大野克夫による音楽です。

本作のサウンドトラックでは、定番の「名探偵コナン メインテーマ」がスリリングなアレンジで何度も使用され、黒の組織との対峙シーンで緊迫感を最大限に引き出しました。

特にヘリ墜落や爆発シーンなどでは、低音の効いたBGMが映像の迫力をさらに増幅させています。

また、静かな場面ではピアノやストリングスがアイリッシュの人間性を際立たせ、彼の悲劇的な最期を観客の心に強く残しました。

音楽と映像が緻密に連動することで、観客は物語世界に深く没入することができます。

漆黒の追跡者 ネタバレ|事件の真相と犯人像

犯人の動機と手口

『漆黒の追跡者』の連続殺人事件は、一見すると無差別的なものに見えますが、背後には犯人の強い個人的動機がありました。

被害者は麻雀仲間であり、かつ過去に加害者の家族を不幸に追いやった人物たち。

犯人は復讐のため、被害者を「北斗七星」になぞらえて殺害していきました。

その手口として麻雀牌を暗号めいた形で残すことで、警察やコナンを挑発しつつ、自分の計画を隠す狡猾さを発揮しています。

トリックの精密さと連続性は、コナン映画らしい知的ミステリー要素を強調していました。

犯人はクズ?ファンの感想

公開当時からファンの間で議論を呼んだのが、「犯人はただのクズでは?」という意見です。

動機が個人的な恨みや感情に偏っており、組織的な陰謀や社会的意義があるわけではないため、スケールの大きな黒の組織の動きと比べて「小物感がある」と指摘されました。

その一方で、身近な人間関係のもつれが悲劇を生むというテーマは、現実感があり恐ろしいという声もあります。

劇場版コナンの犯人像としては異色であり、「黒の組織編にしては一般的な犯罪者すぎる」という評価と、「だからこそ組織との対比が際立った」という肯定的な見方が並び立つ結果となりました。

被害者と黒の組織の関係性

今回の被害者たちは直接的に黒の組織と繋がりがあったわけではなく、あくまで「連続殺人事件の標的」として登場しました。

ここに『漆黒の追跡者』のユニークさがあります。

つまり、事件そのものは個人的な動機に基づくものですが、それに黒の組織が絡み、ノックリストを巡る攻防が並行して描かれたのです。

この二重構造により、コナンは「一般犯罪」と「組織の暗躍」という二つの脅威に同時に立ち向かわなければなりませんでした。

結果的に、被害者の存在は組織の狙いを引き寄せる“舞台装置”となり、物語全体に緊張感を与えました。

漆黒の追跡者 豆知識

劇場版で黒ずくめの組織が初登場した理由

英字タイトル The Raven Chaserの意味

水谷が展望台で飲んでいたワイン

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