君はムサエフ無双を見たか!? ジュビロの守備が劇的に向上した理由 | みぎいろ!

君はムサエフ無双を見たか!? ジュビロの守備が劇的に向上した理由

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こんにちは、らいと(@jubilove9)です。
ジュビロ磐田を18年間応援しています。

2017シーズン序盤のMVPは誰か?

この選手の名前を挙げるのに、異論を唱える人はほとんどいないだろう。

フォジル・ムサエフ

183cmの大型ボランチであり、Jリーグ初のウズベキスタン人プレイヤーだ。重心を下げた戦い方にシフトしたジュビロにとって欠かせないキープレイヤーとなっている。

今回はジュビロの中盤を支えるムサエフを紹介します。
※この記事は5節終了時に書いています。

ムサエフの経歴

ウズベキスタン出身のムサエフは現在28歳。母国で合計9シーズンプレー。カタールやイランでもプレー経験がある。

ウズベキスタン代表には2009年から選出され20試合に出場。ブニョドコル(ウズベク)時代の13年には、ACLグループリーグで広島と対戦して、ゴールを決めている。

ロシア語とウズベク語しか喋れないため、英語と日本語を猛勉強中。通訳の赤坂さんとは簡単な英語で会話しているという。

ムサエフの不安なキャンプ

ビザの発行が遅れ合流が遅れていたムサエフ。鹿児島キャンプで動きをチェックしたが期待感はほとんど抱けなかった。

パスの判断が遅く、狭いエリアでのミニゲームを繰り返す名波ジュビロの練習において、安易なパスミスからボールロストを繰り返していた。

ちょっとしたパスをグラウンダー(ゴロ)ではなく、軽く浮かせてしまうのが印象的だった。名波風にいうと、思いやりがないパスだった。

また、激しく接触する時期ではなかったので期待されていたボール奪取力も読み取れなかった。

その中でも「いいな」と思ったのはヘディングの上手さ。ここまでセットプレーに頭で合わせる場面はないが、シーズン中に数点決めてくれると期待している。

開幕戦で見えたムサエフの持ち味と課題

不安とは裏腹に、名波はムサエフを開幕戦からスタメンで起用。

この日はセレッソが引いてきたこともありジュビロがボールを支配する。必然的にムサエフがボールを触る回数が増えたが、前線にパスの出しどころがなく、ボールを持ちすぎる場面が目立った。

明らかに持たされていた印象だ。俊輔やハヤオよりはムサエフにボールを持たせた方が良い。相手にしたら当然の判断だろう。

一方で守備では持ち味を発揮した

今期のジュビロは「まず失点しない」という戦い方にシフトしている。高い位置から激しいプレスをかけるのではなく、引いて守り相手にボールを持たせることをいとわない。

昨シーズンのジュビロはバイタルエリアを崩されての失点が多かった
※ペナルティアーク周辺のDFラインとボランチの間のスペース。

名波からボールに強く当たるよう指示が出ているのか、ボランチの選手がサイドに寄せて、ぽっかり空いた中央を使われることが目立った。

だが、ムサエフはあまり動かない。勤勉な日本人からすると、動かないことに悪いイメージを持つかもしれないが、ボランチにおいていちばん大切なのは適切なポジションを取ること。

常に良いポジションにいれば最小限の移動で充分。バルセロナのセルヒオ・ブスケツはほとんど動かないことで評価を高めた選手だ。

ムサエフが中央に居座ったおかげで、ジュビロがバイタルエリアから崩される回数は劇的に減った。ムサエフが中央でボールを奪う光景をジュビロサポーターは何度も目撃している。

昨年散々悩まされた大宮のマテウスからガツンとボールを奪ったシーンなどは印象的だ。

さらには危険なシーンでは気が利く中村俊輔が下がってくる。ほとんど守備をしなかったジェイと比べて、川又は守備の意識が高い。そしてゴール前には神がいる。

これによりジュビロの失点数は激減。5試合で4失点は強固とは言い難いが、昨シーズンより改善しているのは明らかだ。

サッカーとは攻守一体のスポーツのため、攻撃面に関してここまでの出来はイマイチ。名波監督も頭を悩ませている。

仙台戦のムサエフ無双

ムサエフに話を戻そう。
2節の仙台戦から明らかにムサエフのパスの質が変わった

いままで雑だったパスがピタッと足元に入るようになった。仙台が前がかりにきてパスの選択肢が多かったということもあるが、中央でボールを奪ってから素早く前線に展開してカウンターを何度も演出していた。

この試合はまさに「ムサエフショー」

得点こそなかったが、前半はほぼパーフェクトな出来だった。

ムサエフのもうひとつの良いところは運ぶドリブルができるところ

ムサエフのドリブルにはミスがない。なぜなら前が空いているときしかドリブルしないから。単純なようだが、ドリブルすべきタイミングを心得ているということ。

カウンターで持ち上がる際のムサエフのドリブルは迫力十分。ムサエフ本人も「攻撃が大好き」と語っている。

シュート練習は常に全力!
開幕戦のC大阪戦でもあと数cmという強烈なシュートを放っている。

ハヤオがガンガン攻め上がるタイプなのでバランスに気を使っているが、今後もタイミングの良いムサエフの攻め上がりが見たい。

ムサエフのこれから

初めての日本の生活。徐々に馴染んでいることだろう。先日大久保グラウンドを訪れた際は、宮崎に1~10の数え方を教わるかわいい姿があった。

3/15のルヴァンカップ札幌戦からは誰に勧められたのか茶髪に。さらに日本に馴染んでくれば、ますます活躍してくれるに違いない。

3節の大宮戦ではベストイレブンに選出。5節の清水戦では来日初ゴールを決めている。

今後もムサエフ無双に期待しよう!

それにしてもムサエフを連れてきた服部強化部長の眼力は相変わらず鋭いな。

追記 充実のムサエフ

この記事は5節終了時点で書いたものですが、 ムサエフはその後もジュビロの中盤を支え続けています。

まず7節の鳥栖戦ではロスタイムに逆転ミドルを叩き込み、ヤマハスタジアムで実に10ヶ月ぶりの勝利をもたらしました。

11節の川崎戦ではウズベキスタンの大使が来場。ムサエフに花束が渡されると、両チームから温かな拍手が送られました。

「ムサエフの日」と銘打たれたFC東京戦では来場者にムサエフのお面が配られました。ムサエフはこの日も安定したプレーで2-0の勝利に貢献しています。

FC東京戦の勝利もつかのま、財布をなくしていたムサエフですが、現金やカードが無事のまま戻ってきました。

日本ならではのほっこりするニュース。もっともっと日本のことを好きになって欲しいですね!

ロシアW杯予選を戦うウズベキスタン代表にも選出され、とにかく充実しているムサエフ。

16節を終えた時点でジュビロの失点数はリーグ6位タイの15失点。

好調ジュビロの更なる上位進出に向けて、ムサエフの活躍は欠かせません!

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