感想|カーズ2はなぜこんなにも批判されているのか

カーズ2 感想
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なんじゃこりゃあああ! 

“車の擬人化”を見事成功させ、ピクサー作品の中でも屈指の名作である「カーズ」

「カーズ2」も期待せざるをえない!

ということでワクワクしながらスクリーンに向かったが、そこで繰り広げられたのは「メーターのスピンオフ物語」だった。

確かに実力的にも人間的にも成長したマックィーンを題材にしてもあまり面白くないのは明白。だからといって、まさかメーターをここまで主役に持ってくるとは!

メーターの魅力がそこかしこに溢れていて愉快な気持ちにさせてもらったが、上映後に感じたのは「コレジャナイ感」

実在するルート66を題材に、ノスタルジックな気分にさせてくれた前作「カーズ」の面影はどこへ?

監督が変わったんじゃないかと疑うくらいの変貌ぶり。

僕らが「カーズ」に求めているのはこれじゃない!!

カーズ2 あらすじ

“車の擬人化”っぷりがそれた方向に進化したカーズ2をまずは振り返りましょう。

謎のスパイ

物語はスパイのフィン・マックミサイルがとある施設に潜入するところから始まる。

擬人化した船に乗る、擬人化した車。船の横にしがみつく1台の車。シュールな光景である。もはやどこからツッコめばいいのかもわからない。

武器デザイナーであるザンダップ教授の計画を突き止めようとしていたフィン・マックミサイルだが、見つかってしまいスパイアクション映画がスタート。

銃を乱射する車。
水上を滑走する車。
潜水艇となって水中を泳ぐ車。

現実離れした車物語が始まった。

ワールドグランプリ

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見慣れたラジエイター・スプリングスの景色が見えてくるとカーズらしさが蘇る。

ルーキーだったマックィーンも、今ではピストン・カップを4連覇。連続優勝して名声を広げている世界的なレーサーに。

ラジエーター・スプリングスでの休暇を満喫していたマックィーンは世界中のレーサーが集う「ワールド・グランプリ」への参加を招待される。

それは新燃料「アリノール」の有用性を伝えるイベントとして、この燃料を開発したアリノール社のCEOマイルズ・アクセルロッドにより企画されたものであった。

最初は参加に躊躇していたマックィーンであったが、イタリア代表のF1フランチェスコ・ベルヌーイの挑戦や、友人のメーターやガールフレンドのサリーの促しもあり、参加を決意。

メーター、僕と一緒に世界を回らないか?

メーターも初めてピットクルーとして同行することとなった。

レセプションパーティー

ラジエイター・スプリングスを飛び出してもメーターの「田舎者っぷり」は変わらない。オープニングセレモニーではピスタチオアイスと勘違いしてわさびをたんまり食べて大騒ぎし、”オイル漏らし”で恥ずかしい姿を披露。

君も少しは自分を変えてみたらどうだ?

騒動を起こし続けるメーターにマックィーンは恥をかいてばかり。

会場にはフィン・マックミサイルも潜入していた。仲間のホリー・シフトウェルと合流し、アメリカのスパイカー・レッドラインから情報を入手する計画だった。

しかし、待ち合わせ場所にたまたま居合わせたメーターが偶然に合言葉に答えたことから、メーターをアメリカのスパイだと思い込んでしまう。

第1レース 東京

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レースが始まり、フランチェスコ・ベルヌーイとトップ争いを繰り広げるマックィーン。ドック・ハドソンに教わったダート走法でトップに立つが、メーターの失言のせいでマックィーンは2着になってしまう。

君のせいで負けたんだぞ
役に立とうとしなくていい、君の助けなんかいらないよ

怒りのあまりメーターを責めてしまうマックィーン

傷心のメーターは書き手紙を残してチームを離脱するが、帰国直前の空港でフィン・マックミサイルに連れ去られる。

状況が飲み込めないメーターだったが、東京レースでの原因不明の故障が「ペッパー・ファミリー」による仕業だと聞かされ、彼らへの協力を受け入れる。

第2レース ポルト・コルサ

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“友情より大事なケンカなんてない”
“友達は宝物と同じってことよ”

トッポリーノおじさんにはげまされ、メーターと仲直りしようと決意するマックィーン。

イタリア・ポルト・コルサでの第2レースで見事1着となったが、そのレースでもアリノールを使用したレーサーたちが次々と故障していた。

“友達のフィルモアが安全だと言っている”

ザンダップ教授の目論見通り、安全性を疑われたアリノール以外の燃料使用許可が出たが、マックィーンは最終レースまでアリノールを使用すると宣言し、ペッパー・ファミリーの標的にされてしまった。

彼らの会議に潜入していたメーターは、その話を聞きマックィーンに伝えようとするが、フィンやホリーと共にペッパー・ファミリーに捕まり、最終レース開催地イギリスの、時計台内部に監禁されてしまう。

最終レース ロンドン

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最終レース中、ザンダップ教授の高周波を受けたマックィーンだが、何事もなく走行を続ける。

親友を助けたい一心で時計台から脱出したメーターは遂にマックィーンと再会するが、なんとメーター自身の体に爆弾が取り付けられていることが判明。

もう二度と君とは離れないからな。ラジエイタースプリングスにいる時と同じそのままの君になれ。

マックィーンを巻き添えにさせない為に走り出すメーター。親友と仲直りするために追いかけるマックィーン。

これを機に、二人まとめて始末しようとザンダップ教授は部下たちをけしかけるが、フィンやホリーだけでなく、ラジエーター・スプリングスの仲間たちも一致団結して、これを撃退。

ンダップ教授に爆弾の解体方法を聞き出すが、爆弾を設置したのは正体不明の黒幕「ビッグボス」であり、設置した人物以外には外せないと語る。

タイムリミットが迫るなか、メーターはレモン・ファミリーの黒幕「ビッグボス」が、バイオ燃料「アリノール」を開発した張本人であるマイルズ・アクセルロッドだと突き止め、無事爆弾解除に成功した。

新燃料が主流になる中、大量の油田を見つけたマイルズは、石油を主流にするためにバイオ燃料の評判を落とすというのが狙いで、「ワールド・グランプリ」を企画したのだった。

メーター卿

今後は僕のレースに必ずついてくること
親友との仲直りを喜ぶマックィーン

大勢の車を巻き込んだ事件を解決したメーターは、イギリス女王から賞賛される。そして、ワールド・グランプリの仕切り直しとして、ラジエーター・スプリングス・グランプリを開催。

トロフィーも賞金もない大会を楽しむレーサーたち。
“君ほど頭が良くて正直なやつはいない”

フィン・マックミサイルから本格的にスパイにならないかと誘われるが、メーターの気持ちは固まっていた。

“ここが俺の居場所なんだ”

カーズ2 感想

1番ツッコミたいのが「車を擬人化するカーズで扱うべきテーマだったのか」ということ。

「便利さ・豊かさと引き換えに大事なものが失われていく」という前作「カーズ」のテーマは、社会の発達と車が上手くリンクしており、実在するルート66物語をそのままドラマ化するよりも味わい深かった。

しかし、カーズ2はメーターというキャラクター主体の作品である。

メーターがここまで面白いキャラだったのは想像以上だが、カーズ最大のウリであるテーマ性は漠然としていた。

・友情?
・ありのままでいること?
・エネルギー問題?

どれも少しづつ取り入れただけでパッとしない。ポスターに書かれていた言葉は「彼らの”友情”が”世界”を救う!」

もちろん友情ストーリーがつまらないわけではないが、「ありふれた物語」に後退してしまった印象が強い。

要するに「カーズ2」はメーターが好きな人向けの作品であり、タイトルも「メーター」に変更した方が良かったのではないか。

冒頭のぶっとんだスパイアクションであったり、車の可動域が現実離れしていたりと、やりたい放題だったカーズ2

前作「カーズ」では車の擬人化という無理難題の中、新しい道路に喜ぶシーンなど親近感を感じさせる部分が多かった。

簡単にいうと、「人間が車に乗ったらできること」の範囲で作品が完結していた。

しかし、カーズ2の冒頭で車に現実離れしたアクションシーンを披露した時点で全てが興醒めだ。積み上げた親近感が崩れ去り、私たちの日常から遠い世界に行ってしまった。

前作でマックイーンが人間的にも実力的にも成熟して面白味のない完璧人間となったため、難しいのはわかるがそれなら続編を作る必要はなかったのではないか。

カーズとカーズ2は完全な別作品である。

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モヤモヤ感が残る「カーズ2」ですが、前作「カーズ」はピクサー作品の中でもとびっきりの傑作。

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※本作品の配信情報は2017年7月5日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。

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